弥生2丁目の家 TOKYO
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敷地は閑静な住宅街にあり北東と北西に接道する角地である。
此の住宅は一見すると無機質なコンクリートの塊で単純な立方体である。
その無機質なファサードの前面に植えたアオダモが、コンクリートの塊と同化し風景化している。
それほど大きくはない住宅であるが、場に質量的なエネルギーを放っている。
建物の中央の外壁両側にガラスブロックをはめ込み、光の箱を挿入した。
ガラスブロックは昔から使われている素材であるが、多くの利点を持つ素材である。
太陽が南中する時に中庭の上部からガラスブロックを通過した陽光が道路に投影される。
その光の箱に階段室と通路及び中庭を設け、各階の空間を繋いでいる。
そして、そのガラスブロック越しに階段を移動する人影が、無機質なコンクリートの塊に動きと表情を与えている。
1階と3階に家族の個室を設け、2階に階段室を挟んでダイニングキッチンとリビングを設けている。リビングは中庭に面して設けた半戸外のリビングとガラスで繋がっている。
その中庭からダイニングを通りそれぞれの空間を回遊することが出来る。
今は夫婦と3人の子供達の住宅である。
将来家族構成が変わって行く事を想定し、変化に柔軟に対応出来る様にしている。
その為、内壁の耐力壁は最小限にしている。また、設備的な変更にも柔軟に対応出来る様に可能な限り考慮している。
- 設計
- 株式会社 藤吉秀樹建築計画事務所
- 施工
- 株式会社 21世紀工務店
- 敷地面積
- 107,75㎡
- 建築面積
- 66,18㎡
- 1階床面積
- 66,18㎡
- 2階床面積
- 55,58㎡
- 3階床面積
- 56,55㎡
- 延べ床面積
- 181,43㎡
- 構造、規模
- RC壁式構造、杭基礎、3階建て